部屋を整えたいと思って始めた片付け。
最初は「すっきり暮らしたい」「見た目をきれいにしたい」という軽い気持ちでした。
けれど、モノをひとつ手放すたびに、
心の奥で何かがすっと軽くなるのを感じました。
モノを減らすことは、部屋を広くすること以上に、
自分の内側を整える作業だったのかもしれません。
手放したのは、“モノ”だけじゃなく、
“焦り”や“比べる気持ち”だったと気づいたのは、少し経ってからのことでした。
🧺 1. 「ない」ことが不安じゃなくなった
昔のわたしは、「ない」と不安になるタイプでした。
ハンドクリームもノートも、予備をたくさん持っていないと落ち着かなくて。
「もし足りなくなったらどうしよう」
そんな小さな不安が、引き出しや棚をいっぱいにしていたんです。
でも、片付けを通して思いきって数を減らしてみると、
意外と困らない。むしろ、“ある”ものの方がしっかり見えるようになった。
1本のペンを最後まで使い切る心地よさ。
お気に入りのカップひとつで過ごす穏やかさ。
💡 “足りない”より“ちょうどいい”の方が、心が満たされる。
モノを減らしても、必要なものはちゃんと残る。
そしてその「残ったもの」に愛着が生まれる。
その繰り返しが、暮らしをやさしく育ててくれました。
🪞 2. 「これでいい」が心を穏やかにする
以前のわたしは、“もっといいものがあるかも”と探し続けていました。
収納グッズ、インテリア、洋服、食器……。
選択肢が多いほど迷ってしまい、
「正解を選ばなきゃ」と自分を追い込んでいた気がします。
でも、モノを減らしてみると、自然と選択がシンプルになりました。
残ったのは、“これでいい”と思えるモノばかり。
💡 「これが好き」「これで十分」
そう思えた瞬間、心がふっと落ち着くんです。
たとえば、いつも使うマグカップ。
お気に入りの香りの柔軟剤。
定番のノートとペン。
それらが揃っているだけで、毎日が少し穏やかになる。
🌿 シンプルは「諦め」ではなく、「満足」を育てること。
多くを持たない暮らしは、
「もっと」ではなく「すでにある」を見つめる時間をくれます。
☕ 3. 人の基準ではなく、自分の基準で選べるように
片付けを続けるうちに、
「これは本当に自分が好き?」と自問する時間が増えました。
以前は、雑誌で見たおしゃれな部屋に憧れたり、
SNSで流行っているアイテムを集めたり。
“みんなが持っているから”という理由で選ぶことも多かった。
でも、モノを減らすと、
自分が本当に心地よく感じるものがわかるようになります。
💡 モノを減らすことは、他人の価値観を手放すことでもある。
人がいいと言うものを手放して、
「自分が落ち着く」と思えるものを選ぶようになると、
暮らしがぐっと静かに、自分の色を取り戻していきます。
人と比べる時間が減って、
自分の感覚に耳を澄ます時間が増える。
そんな小さな変化が、心を整える力になっていくんです。
📦 4. 心の余白が、時間の余白をつくる
モノが減ると、片付ける手間もぐっと減ります。
掃除の回数が減り、探し物の時間も減る。
気づけば、1日に何度も立ち止まっていた“探す時間”が、
静かな“呼吸の時間”に変わっていました。
💡 空いた空間には、好きな香りや音がよく似合う。
わたしは、片付いた部屋の一角にアロマストーンを置いています。
ラベンダーの香りを垂らすだけで、空間が深呼吸を始めたように感じる。
部屋が整うと、心も整う。
そして心が整うと、また部屋を整えたくなる。
そんな“循環”が生まれると、暮らしがやさしく続いていきます。
🪶 5. 減らした先に見えた「本当に欲しかったもの」
モノを減らして初めて、
わたしが本当に欲しかったのは“空間”でも“モノ”でもなく、
**“安心”と“静けさ”**だったと気づきました。
部屋の広さより、心の広さ。
収納の多さより、暮らしの軽やかさ。
少ないモノの中で過ごすと、
小さな変化に気づけるようになります。
花の香り、風の音、カップの温もり。
それらが「幸せ」だと感じられる感覚を、
モノを減らすことで取り戻せた気がします。
🌸 今日のヒント
“足りない”より“ちょうどいい”を選ぶ。
“これでいい”が心を穏やかにする。
自分の基準で選ぶと、暮らしが楽になる。
空いた空間に、好きな香りを。
モノを減らすことは、
何かを失うことではなく、心を取り戻すこと。
減らして気づくのは、
「持たない不安」ではなく、「満たされた安心」。
そして、残ったモノたちは、
今の自分をやさしく映してくれる鏡のような存在になります。

