いつのまにか増えていた本棚。
読みかけの本、いつか読みたい本、
なんとなく置いてあるだけの本たち。
本に囲まれている安心感はあるのに、
気づけば「置くためのスペース」に追われていた。
部屋を狭くしてまで、本を抱えていたのはなぜだろう。
そんな矛盾に気づいたとき、
手放す決意がすっと固まりました。
🌿 手放そうと思ったきっかけ
「本棚が主役になっている」
そう感じた瞬間がありました。
読むよりも、並べることに満足していたんです。
背表紙を見て安心して、
けれど、実際に手に取ることはほとんどない。
中身を見直してみると、
そこに並んでいたのは“過去のわたし”が選んだままの本たち。
仕事に夢中だった頃の自己啓発書、
資格を取ろうとしたときのテキスト、
気分転換のために買った雑誌。
どれも当時の自分を支えてくれたけれど、
今のわたしにはもう必要ではない。
そのことに気づいた瞬間、
「今のわたし」に合う空間を作りたいと思いました。
📦 手放す前に決めた3つのルール
-
今日読む予定がない本は、一度外に出す
→ “読みたいかどうか”は、手に取った瞬間の反応で決める。 -
残す本は“今”を支えるかどうかで選ぶ
→ 過去ではなく、いまの暮らしに役立つかどうか。 -
手放す先を決めてから作業する
→ 捨てるのではなく、次の誰かへつなげる意識で。
寄付・買取・譲る・電子化など、
行き先をあらかじめ決めておくと、迷いが減ります。
「この本、誰かが読んでくれたらうれしいな」
そう思うだけで、手放す行為がやさしいものになります。
🪶 進め方のコツ
本棚をまるごと片付けようとすると、
どうしても途中で疲れてしまいます。
そこで始めたのが「1段ずつ方式」。
1段だけ取り出して机に並べ、
“今の自分”に必要なものだけを残す。
1冊ずつページをめくりながら、
心が動くかどうかを感じてみる。
-
読み返したい本 → 残す
-
情報が古い本 → 外へ
-
積んだままの本 → いったん手放す
判断の基準は**「また読みたい」より「いま読みたい」**。
“いつか”は永遠に来ない。
けれど“いま”を大切にすれば、
必要な本はまた出会える。
🧺 手放したあとに残ったもの
思い切って本棚を減らしたあと、
部屋の空気が変わりました。
床が見える面積が増えると、光が広がる。
掃除もしやすくなって、
「きれいを保つこと」がぐっと楽になった。
そして何よりうれしかったのは、
“読む時間”が戻ってきたこと。
読まなきゃというプレッシャーから解放されて、
「読みたい」と思える瞬間に、素直に本を開けるようになりました。
残った本は、数ではなく“質”。
どれも、いまの自分を励ましてくれる1冊です。
🪞 残す本の選び方メモ
残す本を決めるときは、
理屈よりも感覚を信じるようにしました。
-
何度でも開きたい本
-
今の自分を支える本
-
見るだけでうれしい本(アート・写真集など)
どれも、「これが好き」と胸を張って言えるものばかり。
本棚を“知識の倉庫”から“好きの展示棚”に変えたら、
掃除も片付けもぐっと軽くなりました。
好きな本が並ぶ棚を見ると、
それだけで気持ちが整う。
まるで、心の中の景色が整っていくような感覚です。
🌼 手放すことは、整えること
本を減らすのは寂しさもあるけれど、
それは“空間を育てる作業”でもあります。
モノが減ると、考える余白が生まれる。
余白ができると、新しい興味や気づきが入ってくる。
本を手放すことで、
「もう読まない本」だけでなく
「もう終わった時間」も手放せた気がします。
これから読む本も、
もう一度出会いたい本も、
わたしの暮らしに合わせて選んでいける。
そんな“今”を中心にした暮らしが、
ようやく始まりました。
🌸 今日のヒント
本棚は「今の自分」を映す鏡。
迷ったら、「いま読みたい?」で決めてみる。
手放すことは、空間と心を整えること。
本棚が軽くなると、暮らしも軽くなる。

