あの頃のわたしは、欲しいものを見つけると、すぐに手に取っていました。
落ち込んだ日、疲れた日、うまくいかない日。
そんな時ほど「買うことで満たされる」と信じていた。
けれど、袋を開けた瞬間のワクワクは長く続かず、
すぐにまた別の“欲しいもの”を探していました。
あとに残るのは、部屋に積まれたモノと、
「どうしてまた買ってしまったんだろう」という小さな罪悪感。
今思えば、あの頃は“お金”だけでなく“心”も散らかっていました。
浪費を手放した今だからわかる、
「もう戻りたくない」と思う理由を、静かに書き残しておきたいと思います。
🛍️ 1. “モノを買う”ことで安心していた
仕事で疲れた日、誰かに認められなかった日、
不安を埋めたくて、つい買い物サイトを開く。
「これを買えば気分が上がるかも」
「これがあれば、明日はもう少し頑張れそう」
そんな気持ちでカートに入れたものは、
開けた瞬間だけ心を満たしてくれました。
でも、その満足はほんの一瞬。
時間がたつとまた、別の“何か”を探している。
💬 “買う”ことで安心を得ようとすると、
永遠に「足りない」が追いかけてくる。
あの頃は、“お金を使う=満たされる”だと思っていたけれど、
本当は“満たされない自分”をごまかしていただけだったんです。
部屋がモノであふれるほど、心の中は不安でいっぱいになっていきました。
🌿 2. “使うお金”より“残る気持ち”を大切に
今のわたしは、買い物をするときに必ず問いかけます。
「これを持つことで、わたしの暮らしはどう変わる?」
その答えが“便利”でも“お得”でもなく、
“気持ちが穏やかになる”と感じられたら、それが正解。
値段よりも、“気持ちの残り方”を基準に選ぶようになってから、
お金の使い方が静かに変わりました。
以前は、「安いから」「流行っているから」で選んでいた。
今は、「好きだから」「長く使いたいから」で選ぶ。
💡 “買う理由”を変えるだけで、満足度はまったく違う。
買い物は、感情を整える練習でもあります。
モノを選ぶたびに、自分の価値観も見えてくる。
☕ 3. “買わない時間”に心が育つ
浪費していた頃は、“買わない日”が不安でした。
何かを手に入れないと、自分が取り残されるような気がしていたから。
でも、買わない日を少しずつ増やしてみると、
不思議と心の中が静かになっていきました。
💬 “買わない”という選択は、“我慢”ではなく“余白”。
時間ができると、
・持っているものを丁寧に使う
・読みかけの本をゆっくり読む
・コーヒーを淹れて深呼吸する
そんな穏やかな時間が増えました。
「買わない=満たされない」ではなく、
「買わない=心を整える時間」だったんです。
モノを増やす代わりに、
自分の中の静けさや感性が、少しずつ育っていく。
💡 買わない日こそ、自分の“本当の欲”に気づける日。
🪞 4. “お金の使い方”が“自分の生き方”になる
お金は、毎日の選択そのもの。
どんなものに使うかが、“どんな自分でいたいか”を映します。
以前のわたしは、
「他人にどう見られるか」でお金を使っていました。
でも今は、「自分がどう感じるか」で使うようになりました。
💬 “見せるため”ではなく、“生きるため”に使う。
お金の流れが整うと、
暮らしも気持ちも、自然と落ち着いていきます。
たとえば——
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香りや音など、心を整えるものに使う
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家や道具を少しずつ整えていく
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経験や学びに投資する
使ったあとに「よかったな」と思えるお金は、
心の中でちゃんと循環していく。
浪費が悪いわけではなく、
“どう使うか”を意識できるようになったことが、
何よりの変化です。
🌸 5. “あの頃の自分”があったから今がある
浪費していた自分を振り返ると、
恥ずかしい気持ちや後悔がよみがえることもあります。
でも、あの頃があったからこそ、
今の“整える暮らし”を大切に思えるようになりました。
💬 失敗は、わたしを整えるための経験だった。
たくさんの買い物を通して、
“何を持っても満たされない時間”を知ったから、
“今あるもので満たされる喜び”を感じられる。
あの頃の自分を否定せず、
「よく頑張ってたね」と声をかけてあげたい。
浪費していたあの時間も、
ちゃんと今のわたしをつくってくれた大切な過程です。
☀️ 今日のヒント
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“買う安心”より、“残る気持ち”を大切に
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「安いから」ではなく「好きだから」で選ぶ
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買わない時間が、心を整える
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お金の使い方は、生き方そのもの
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あの頃の自分も、今につながる大切な一部
浪費を手放したからこそ、見えてきたことがあります。
それは、お金は「使うための道具」ではなく、
“心を整えるための流れ”だということ。
お金の使い方が整うと、
暮らしのリズムも、人との関わりも、自然と優しくなっていく。
もう戻りたくない理由は、
“今の自分の心地よさ”を知ってしまったから。
散らかっていた心をひとつずつ整えて、
これからも“心に残るお金の使い方”をしていきたい。

